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  <title type="text">船越千里の作品更新情報</title>
  <subtitle type="text">船越千里が最近投稿した作品のリストです。最大100件を表示します</subtitle>
  <updated>2026-10-11T21:10:00+09:00</updated>
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    <name>船越千里 By 小説家になろう</name>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-いたの続きは、サナのうちで書くことにした](エピソード71)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　段を、上のはしから下のはしまで歩いた。
　蒔いたあとは、しばらく中へ入らない。入ると踏むからだ。だから、はしの細いところだけを行く。はしは足の幅しかなくて、片がわが下がっている。下がっているほうへ体]]></summary>
    <published>2026-10-11T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-10-11T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-村は娘へ、何も訊かずに種を渡した](エピソード70)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　朝のうちに、置き場から畑の上のはしまで運んだ。荷車は使わない。上のはしまでなら、担いだほうが早い。袋は肩で担ぐ。二袋ずつ担いで、往復のあいだに日が上のはしまで来た。
　並べる向きは、口を坂の下へ向け]]></summary>
    <published>2026-10-10T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-10-10T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-まく順を、わたしの手はおぼえていなかった](エピソード69)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　坂を下りたら、においが下から来た。
　土だ。返したところは、上が白く乾いて、割れ目のところだけ色が濃い。濃いところから上がってくる。歩くと、足のさきのあたりで、濃くなったり薄くなったりする。
　段の]]></summary>
    <published>2026-10-09T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-10-09T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-俺はどうして、鍬を持ったまま坂のほうを向いたのか](エピソード68)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　土のにおいが上がってくる。
　朝のうちは来ない。日が回って、上の面が乾いてから出てくる。鍬を立てて起こすと、返したところから先に来る。
　においは、立っているより、しゃがんだほうが濃い。低いところに]]></summary>
    <published>2026-10-08T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-10-08T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-ゾフィー先生は、つづきからできますとわたしに言った](エピソード67)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　目がさめたとき、まだ揺れていた。
　寝るところは動いていない。それなのに、からだのほうが揺れている。手を出して、板のふちをつかんだ。つかむと、止まった。
　行きのときも、下りてから二日はこうだった。]]></summary>
    <published>2026-10-07T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-10-07T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-戻らないと伝えた日に、俺が取った四つ目の条件](エピソード66)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　去年の夏に取った条件は、三つだった。
　今度書くのも、三つになる。数を合わせたのではない。書き出して、そこまでだったというだけだ。
　朝のうちに置き場を回った。袋の口の縄を締め直す。面はまた下がった]]></summary>
    <published>2026-10-06T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-10-06T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-学園をつづけたいか。俺は娘に先に訊いた](エピソード65)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　土間の台から板をどけて、上を拭いた。拭いてから、椀を三つ出した。文乃のぶんと、俺のぶんと、もう一つ。
　板には、あの子の帰る日を書いた行が残っている。その日は過ぎた。消す用が無かっただけだ。
　文乃]]></summary>
    <published>2026-10-05T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-10-05T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-わたしの椀が先で、おかあさんのは、そのまま](エピソード64)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　坂の下まで来ると、音が上から下りてきた。
　はじめは、一つだった。鶏だ。そのあとに、木を叩く音が重なった。二つ鳴って、あいだがあいて、また二つ鳴る。屋根の上でやっている音だ。
　音は、あっちからも、]]></summary>
    <published>2026-10-04T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-10-04T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-つぎで五つ目だと言われて、わたしは荷をつくった](エピソード63)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「つぎは、五つ目です」
　廊下の突き当りのへやで、ゾフィー先生がそう言った。戸は、もう閉めてある。
　靴のなかで、足の指が曲がった。曲がったまま、しばらく戻らなかった。
「よくできています。四つ目は、]]></summary>
    <published>2026-10-03T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-10-03T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-断りの返事は来ないまま、娘の帰る日だけが来た](エピソード62)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　置き場の袋は、上の面が腰より下まで来た。五度目のぶんを出して、六日になる。
　朝のうちに回って、口の中を見た。手を入れるのに、いまは膝を折る。冬のはじめは、立ったままで届いた。
　いちばん下の二段に]]></summary>
    <published>2026-10-02T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-10-02T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-いつからできるのかと訊かれてわたしは答えた](エピソード61)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　外の戸から、桶を持った人が入ってきた。石のところで足を止めて、片方ずつ、靴の底をこすった。落ちたのは土だ。
　もう片方をこするあいだも、桶は腕にかけたままだった。水は、ふちのところで揺れて、こぼれな]]></summary>
    <published>2026-10-01T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-10-01T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-俺が断ったのは、名を知らない相手だった](エピソード60)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　土が凍ってからは、音が短くなった。桶を石の縁へ置くと、置いたところで切れる。前は土が吸って、少しあとまで残った。
　割る場所から上がってくる斧の音も、途中で細くならない。届いて、それきりになる。坂の]]></summary>
    <published>2026-09-30T21:10:00+09:00</published>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-六つ目の字がよめた日に、わたしは廊下でおしえた](エピソード59)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　耳のさきをつまむと、つままれているのが分からない。指のほうだけ、あるのが分かる。
　布から出た。靴に足を入れると、朝いちばんの中は、わたしの形をしていない。歩いていくうちに、だんだん自分の形になる。]]></summary>
    <published>2026-09-29T21:10:00+09:00</published>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-名を出さない相手が、娘に会いたいと言ってきた](エピソード58)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　蓄えの三度目を出したのは、昨日だ。朝のうちに上の段の三軒と、下の二軒が器を持って来た。北のはずれの二軒ぶんは、こっちから運んだ。運び手は二人で足りた。
　雪が浅いからだ。筵に載せて引かずに、担いだま]]></summary>
    <published>2026-09-28T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-28T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-わたしにどうやってかを訊いて、紙に書いた人](エピソード57)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　下の広いところのはしで、知らない子が息を入れてみせた。肩が、耳のほうまで上がった。
　朝のぶんは、上から先に下りてくる子が取る。わたしは、いつもそのあとだ。もらって出てきたら、その子はまだそこにいて]]></summary>
    <published>2026-09-27T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-27T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-娘を五年育てた人が、初雪の日に文乃の前に立った](エピソード56)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　この冬の初めの雪が、朝のうちに来た。粒は細かい。地面に着いたところから消えて、屋根と筵の上にだけ残っている。風は無い。落ちてくるものが、まっすぐ下りてくる。
　桶は軒の内にある。昨日のうちに入れた。]]></summary>
    <published>2026-09-26T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-26T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-きょうからわたしは奥のへやで水を出すことになった](エピソード55)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「今日は、四つ目です」
　膝の下に上着の裾を敷いて、座った。石は冷たい。そうしても、下から来る。敷いたぶんだけ、来るのが遅い。
　床のまるいあとは、八つある。今日は、そのうちの一つに器が置いてあった。]]></summary>
    <published>2026-09-25T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-25T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-娘に何ができるかを、主家は答えなかった](エピソード54)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　置き場の袋の面は、胸の下から手のひら一つぶん下がっている。二度目に蓄えを出した日で下がったきりだ。
　筵はその日の夕方に戻した。杭は打ち直していない。縄は秋に結んだままで、風の来る側だけを長く残して]]></summary>
    <published>2026-09-24T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-24T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-知らない子がわたしのいきの入れかたを言っていた](エピソード53)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　上のほうから、靴の音が下りてきた。
　一つじゃない。三つか四つが、段のとちゅうでいっしょになって、下でまたばらばらになる。石の段は、まんなかがへこんでいる。へこんだところを踏む子と、はしを踏む子とで]]></summary>
    <published>2026-09-23T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-23T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-鉋で落とした三行と、俺の板に残った二行](エピソード52)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　朝に一度、夕に一度。棒の両はしに桶を提げて、一軒ぶんずつ運ぶ。
　娘が発ってから、十二日になる。新しいほうは、使いはじめの三日で縄が伸びた。締め直してからは、緩んでいない。古いほうは、軒の下の奥に入]]></summary>
    <published>2026-09-22T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-22T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-うちの水は、いまはおとうさんが汲んでいる](エピソード51)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　目があいた。上のほうに、木が二本通っている。
　うちの屋根は、三本だ。
　起きて、上着を着た。おとうさんとおかあさんは、まだ寝ている。おかあさんの手だけが、布の外に出ていた。
　戸をあけた。外は暗い]]></summary>
    <published>2026-09-21T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-21T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-わたしの通る道から、知らない道が三つ出ていた](エピソード50)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　幌の中は、干した草のにおいがした。
　板の上は藁で、藁の上に布がかぶせてある。顔を近づけると、草のにおいだけになる。離すと、木と、油のにおいがまざった。油は、輪の心棒に塗るものだ。
　すきまから風が]]></summary>
    <published>2026-09-20T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-20T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-俺は棒をもう一本こしらえ、娘の帰る日を数えた](エピソード49)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　薪を割る音が、上の段から下まで届くようになった。
　葉が落ちて、家と家のあいだに何も無い。夏は、隣で割っていても途中で消えていた。いまは、どこの軒先でやっているかまで分かる。
　木は、もう出してある]]></summary>
    <published>2026-09-19T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-19T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-わたしは毎日、なんのことばを言っているんだろう](エピソード48)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　戸が、閉まっていた。
　この部屋の戸は、いつもあけたままだ。閉まっているのを見たのは、はじめてだった。
　押すと、下のはしが石にあたって、途中で重くなる。あいたぶんだけ、わたしは体を入れた。うしろ手]]></summary>
    <published>2026-09-18T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-18T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-冬の水を溜める日、わたしは三回おなじことを言った](エピソード47)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　はじめに呼ばれた子が、器の前で息を吸った。
　それから言った。声は小さいのに、切れるところだけはよく聞こえる。はじめとしまいは、実技試験の日に聞いたのと同じだった。
　ちがうのは、まんなかだけだ。三]]></summary>
    <published>2026-09-17T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-17T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-「わからないことは、よっつになった」と、娘の紙にあった](エピソード46)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「直さん。うちのも、見てくれるかね」
　声は、坂の下から来た。下の家の戸が半分あいていて、中から煙が細く出ている。
「明日、下りたときに見ます」
「急がなくていいよ。まだ夜は冷えないから。去年見てもら]]></summary>
    <published>2026-09-16T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-16T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-わたしがもらったのは、いちばん小さいことば](エピソード45)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　床に膝をついた。石が、冷たかった。
　この前までは、そうでもなかった。手のひらを当てると、当てたところだけ、あとであたたかくなる。離せば、また冷たい。
　まるいあとは、八つのままだ。まんなかのところ]]></summary>
    <published>2026-09-15T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-15T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-わたしは、はじめての手紙にかぞえていることを書いた](エピソード44)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　紙を、両手で受け取った。
　ミナが、重ねてあるところから一枚だけ抜いて、こっちへよこしたものだ。ふつうの授業に配られるのより、うすい。指ではさむと、向こうの手が透けて見えた。
「うちに書くんでしょ」]]></summary>
    <published>2026-09-14T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-14T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-取り入れのあいだも、娘の鶏は俺が入れた](エピソード43)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　置き場の袋は、俺の胸のあたりまで来ている。
　下の二段には、麦が入っている。その上に、今年のぶんを乗せていく。麦の袋は寝かせて重ねると面が平らになるが、木の実のほうは中で動く。口を上にして立てると、]]></summary>
    <published>2026-09-13T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-13T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-実技試験の日にわたしは何も言わずに水を出した](エピソード42)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　前の子が、器の前で口を動かした。
　声は小さい。同じ高さのところがしばらく続いて、しまいだけ上がった。歌に似ていた。切れ目は分かるのに、ことばはどれも知らない形だった。
「アド・ウェニ。アクア・エス]]></summary>
    <published>2026-09-12T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-12T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-ここの字は塾とおなじで、水はわたしの仕事じゃなかった](エピソード41)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　鐘が鳴った。
　鳴ると言われていた音だった。ミナが、きのうの夜にそう言った。低いところから来て、あとのほうが天井に残る。数えたら、七つで止まった。
「起きて。下だよ」
　ミナは、もう立っていた。布を]]></summary>
    <published>2026-09-11T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-11T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-門から戸のところまで、わたしは八十二歩あるいた](エピソード40)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　石の門だった。
　柱が二本立っていて、上のところで、横にわたした石がつないでいる。近づいて手を当てたら、日の当たっているほうだけ、あたたかかった。反対がわは冷たいままだ。両手で、いっぺんにさわってみ]]></summary>
    <published>2026-09-10T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-10T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-道は、わたしの村で終わっていなかった](エピソード39)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　おしりの下が、ときどき浮いた。
　石を踏むと、荷台がひとつ跳ねる。跳ねたあとは、しばらく細かくふるえている。板の上に藁が敷いてあって、その上に布が重ねてある。それでも、下から来るものは来る。
　手を]]></summary>
    <published>2026-09-09T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-09T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-娘は馬車で四日か五日。俺は二軒ぶんの水と鶏三羽](エピソード38)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　板の字を、指の腹でこすった。棒、と書いた一行が消えて、あとに炭の粉が寄った。
　棒は昨日のうちに削ってある。まっすぐな枝を選んで、両はしに浅く溝を入れた。縄が滑らないようにするだけの溝だ。肩に当たる]]></summary>
    <published>2026-09-08T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-08T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-くらべるための板を、先生がわたしにくれた](エピソード37)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「その字は、きょう出す」
　先生が、壁の紙のほうへあごを向けた。
　壁の紙は、いちばん上に大きい字が三つ。その下は、小さい字でうまっている。上の二つは春に読めた。三つ目だけが、見ても音にならないままだ]]></summary>
    <published>2026-09-07T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-07T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-わたしが行くりゆうは、ふたつあった](エピソード36)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　鶏が、桶のふちに乗った。
　三羽のうちの、いちばん小さいのだ。ふちは細いのに、ちゃんと立っている。乗ってから下を覗いて、それから飛び下りた。桶にはまだ水が入っていない。
「水は、まだだよ」
　桶を足]]></summary>
    <published>2026-09-06T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-06T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-娘に訊く前に、俺は三つの条件を取った](エピソード35)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「秋って、夏を越えたらすぐよ」
　文乃は台に紙を広げて、端を指で押さえていた。
「夏のあいだに決めることになる」
「……そうね」
　俺は板を出して、こちらから訊くことを書き出した。文乃は紙に、別のこと]]></summary>
    <published>2026-09-05T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-05T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-アドラー家の使いが、娘を学園へと言った](エピソード34)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　坂の下で、輪の鳴る音がした。石を踏む音が混じっている。蹄だ。二頭いる。
　俺は畑の縁で溝の泥をさらっていた。手を止めて、道の曲がりのほうを見た。幌を張った車が入ってくる。荷を積む形ではない。車輪が高]]></summary>
    <published>2026-09-04T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-04T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-おかあさんの紙は、まえとうしろで字がちがった](エピソード33)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　塾の壁に、紙が貼ってある。
　はじめて来た日から、ずっとそこにある。上のほうに大きい字が三つ、その下に小さい字が並んでいる。前は、模様みたいに見えていた。
　きょうは、上の三つのうち、二つが読めた。]]></summary>
    <published>2026-09-03T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-03T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-俺は今年、冬の薪を春のうちに頼んだ](エピソード32)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　柱の根を握って、体重をかけた。動かない。
　去年の秋、村長は、霜が来ると土が持ち上がると言った。持ち上がった土は、春に下がる。下がったところに壁が乗っていれば、そのぶんだけ傾く。雪の前に土を足したの]]></summary>
    <published>2026-09-02T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-02T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-塾の一日と、はじめて書いたわたしのなまえ](エピソード31)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「灰は、ならしてから書く」
　先生が言った。
　わたしは、膝の前の箱を手のひらでならした。平らになって、さっき書いたものが無くなった。
　箱は浅い木の箱で、中に灰が入っている。塾では、これに指で書く。]]></summary>
    <published>2026-09-01T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-09-01T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-春の入口で、俺はやっと前の世界の話をした](エピソード30)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　土に指を入れた。爪の先くらいまでで、止まった。
　上は黒い。そこから下が硬い。掻いても粉になって浮くだけで、崩れてこない。手を抜いて、二歩ずれたところをもう一度試した。同じところで止まった。
　畑の]]></summary>
    <published>2026-08-31T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-31T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-雪がゆるんだ日、わたしは塾の話を聞いた](エピソード29)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　雪を踏んだら、かかとが入った。
　きのうまでは、ここは硬かった。乗っても、乗ったところで止まっていた。今朝は、乗ろうとしたら、そのまま下まで行った。
　横のところも踏んでみた。同じだった。
「やわら]]></summary>
    <published>2026-08-30T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-30T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-サナが帰ってきて、わたしは全部しゃべった](エピソード28)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「つむぎちゃん、朝からごめんよ」
　外から呼ばれた。棒を灰に入れたまま、返事をした。
「いるよ」
　戸があいて、下の家のおばさんが顔を出した。両手で鉢を抱えている。
「ゆうべ、落としちゃってねえ」
　]]></summary>
    <published>2026-08-29T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-29T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-最後の火をつけたのは、俺の世界の道具だった](エピソード27)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　竈の灰をかき分けた。
　上は白い。掻き分けた下も、白かった。端から順に返して、底まで掻いて、また端へ寄せる。赤いものは出てこない。手のひらを近づけると、温いものだけが残っていた。温いだけだ。
　細い]]></summary>
    <published>2026-08-28T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-28T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-大雪の三日、わたしはこっちの家で寝た](エピソード26)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「あかない」
　戸を押した。押したところが、ふわっとへこんで、それだけだった。
　起きたときから、下のすきまが白かった。いつもは、そこから風が入ってくる。今朝は詰まっていて、風も来ない。
「そこまで来]]></summary>
    <published>2026-08-27T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-27T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-蓄えを出す日、俺は行けない家を二軒残した](エピソード25)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　蓄えの置き場の南に立ててある筵を、下から外した。藁を編んだ大きな敷物だ。
　留めている縄が凍っていた。手のひらで挟んで温めてから、ほどいた。筵は南側にだけ立ててある。壁の無い小屋だから雪はどこからで]]></summary>
    <published>2026-08-26T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-26T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-わたしのたのまれごとが、雪でいっぱいになった](エピソード24)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　靴の上から、わらぐつをはいた。
　藁を厚く編んで、袋みたいにしたものだ。膝の下まである。足首のところに、ひもを二回まわしてしばる。上からしばると、歩いているうちにゆるむ。下からしばって、上で押さえる]]></summary>
    <published>2026-08-25T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-25T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-ヨナスの隣で、俺はあの日のことを言った](エピソード23)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　軒の雪を、棒の先で崩した。
　落ちたぶんが壁の下へ積み上がる。積み上がったところを足で押して、家から離した。壁際に残しておくと、そこだけ最後まで消えない。
「消えないねえ、今年は」
　桶を提げたおば]]></summary>
    <published>2026-08-24T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-24T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-わたしの冬は、火のしごとから始まる](エピソード22)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　灰を掘ったら、下から燠が出てきた。ゆうべの火が、まだ残っている。
　朝は、これをさがすところから始まる。上のほうの灰は白くて、さわると冷たい。その下に、まだ生きている火がいる。掘るのは棒でやる。指で]]></summary>
    <published>2026-08-23T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-23T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-冬が来た。娘の水は足りて、薪だけが足りない](エピソード21)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　井戸の縄に手をかけたら、指が張りついた。
　引き剥がすのに少し力が要った。皮は持っていかれなかったが、離れぎわに引っぱられる感じがあった。
「素手はやめときな」
　桶を提げてきたおばさんが、俺の手元]]></summary>
    <published>2026-08-22T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-22T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-よそから来た男は、娘の水を知りたがった](エピソード20)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「いってきます」
　朝、娘は片方の靴を履きながらそう言った。昨日の晩に転がっていたほうだ。
「ああ」
　戸が開いて、閉まった。壁の向こうを、足音が隣へ向かっていく。二十歩に足りない。
　しばらくして、]]></summary>
    <published>2026-08-21T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-21T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-祭の夜、娘の「うち」がひとつ増えた](エピソード19)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「こういう年こそ、やるんだ」
　村長は薪の山の横に立って、そう言った。
「井戸が保ったんだ。保った年にやらんで、いつやる」
　男の一人が、今年は出せるものが少ないと言った。誰もが知っていることを、それ]]></summary>
    <published>2026-08-20T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-20T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-おかあさんが、わたしの名前の話をした](エピソード18)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「文乃さんは、いるかい」
　朝、戸のところで訊かれた。
「いないよ。さっき井戸のほうへ行った」
　おばさんは、ありがとう、と言って坂を下りていった。
　その日は、三回訊かれた。夕方までに、もう一回。
]]></summary>
    <published>2026-08-19T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-19T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-村じゅうが、文乃の紙を頼りはじめた](エピソード17)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「冬のあいだ、上の段の三軒はどうする」
　村長のところに、七人集まっていた。石段に座る者と、地面に座る者と、立ったままの者に分かれている。
「あんた、書けるだろう。書いてくれ」
　板を渡された。炭も渡]]></summary>
    <published>2026-08-18T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-18T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-サナが帰ってきた夜、ただいまがふたつになった](エピソード16)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　朝いちばんに、竈の灰をかいた。
　灰は、下のほうがまだあたたかい。かき分けると、赤いのが少しだけ残っている。そこへ細いのを渡して、上から手をかざす。
　このごろ、火をつけるのがうれしい。
　夏は、暑]]></summary>
    <published>2026-08-17T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-17T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-俺の水の道は、ヨナスの順で生き返った](エピソード15)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「おうい」
　石段の下から呼ばれた。村長が、座らずに立っていた。
「屋根を、見て回ってるだろう」
「見ています」
「どこまで見た」
「上の段は、葺き替えの要るのが三つ。壁の下が痩せているのが二つ。北の]]></summary>
    <published>2026-08-16T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-16T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-わたしの仕事が、村のぶんまで増えた](エピソード14)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「つむぎちゃん。これ、お願いできるかい」
　戸をあけたら、おばさんが立っていた。両手で鉢を持っている。布がかぶせてあって、湯気は出ていない。もう冷めているやつだ。
「いいよ」
「無理なら、いいんだよ。]]></summary>
    <published>2026-08-15T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-15T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-雨の夜、村がはじめて娘を頼りに来た](エピソード13)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「つむぎちゃん、いるかい」
　坂の下から、もう一度声がした。
「います」
　返すと、雨の向こうで人影が動いた。登ってくる足の運びが重い。道は水を含んでいて、踏むたびに沈む音がした。
　庇の下まで来て、]]></summary>
    <published>2026-08-14T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-14T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-文乃が正しかったことを、俺はここで初めて見た](エピソード12)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「これ、見てくれる？」
　娘が帰って、戸を閉めたところだった。
　文乃が俺の前に紙の束を置いて、灯りをこちらへ寄せた。それから少し下がって座り、膝の上で手を組んだ。
　見せてくれと言ったことはない。見]]></summary>
    <published>2026-08-13T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-13T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-みんながわたしを見るので、なにか悪いことをしたのかと思った](エピソード11)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「つむぎ、おはよう」
　戸を開けたところで、名前を呼ばれた。
「つむぎちゃん、おはよう」
　坂の下からも呼ばれた。うちからおとうさんの家の戸口までは、二十歩しかない。そのあいだに三回呼ばれた。
　道に]]></summary>
    <published>2026-08-13T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-13T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-娘は、桶が二十並んでも手を下ろさなかった](エピソード10)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　縄を引き上げると、桶が軽かった。
　底に、指の関節ひとつぶんの水が入っていた。石組みの内側の、いつも濡れて黒くなっている段は、上から下まで乾いて白い。乾いた線を探すまでもなかった。線のほうが、底まで]]></summary>
    <published>2026-08-13T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-13T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-わたしは、井戸の水が減っていることを知らなかった](エピソード9)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　水瓶に手のひらを向けると、いつもどおり水が出た。
　底を打つ音が、はじめは高い。たまってくると、だんだん低くなる。縁の指二本下まで来たので、手を下ろした。
「これでいっぱい」
　こっちのおうちの水瓶]]></summary>
    <published>2026-08-13T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-13T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-俺の段取りは正しくて、それでも誰も動かなかった](エピソード8)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　板に炭で線を引いた。
　左の端が村の東の流れ、右の端が段になった畑のいちばん上になる。そのあいだに、数字を書き込んでいった。
　距離は歩いて測った。取り入れ口から畑の上手まで、二百三十歩。高さは縄に]]></summary>
    <published>2026-08-13T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-13T21:10:00+09:00</updated>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-俺たちが読んだ紙には、戻れないとだけ書いてあった](エピソード7)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　井戸の縁に手をかけて、畑のほうを見上げた。
　井戸から段になった畑の上まで、歩いて数えると四十歩ある。高さは俺の背の三つ分ほど上だ。水は上へは流れない。上げるか、もっと高いところから持ってくるかのど]]></summary>
    <published>2026-08-13T21:10:00+09:00</published>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-おうちが二つになっても、わたしのやることは同じだった](エピソード6)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「おとうさーん。おかあさーん。起きてる？」
　外から声をかけてから、縄で吊った戸を押した。中はまだ薄暗くて、土間の隅でおとうさんが起き上がるのが見えた。
「……早いな」
「早くないよ。もう鶏が鳴いたも]]></summary>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-娘がいなくなった日、積み木だけが残っていた](エピソード5)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[「ねえ、おとうさんたちは、どうやってここに来たの」
　水瓶に水を入れに来た娘が、ふと手を止めてそう言った。
　家が建って三日目の朝だった。まだ床は張っていない。壁の隙間から差し込んだ光が、土間に細い筋]]></summary>
    <published>2026-08-13T21:10:00+09:00</published>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-俺は娘の家の隣に、家を建てはじめた](エピソード4)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　麦の穂が、色づきはじめている。晩春の青さはもう褪せて、風が吹くたびに穂先が淡い黄に光った。
　土地は、娘の家の隣にあった。畑を起こすつもりで借りた土地だったが、まず要るのは屋根だと村長には断ってある]]></summary>
    <published>2026-08-13T21:10:00+09:00</published>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-俺は五年分の礼を言うつもりだった](エピソード3)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　あれから、俺は毎日、娘の話を聞いている。
　朝、娘が水を出しに行く前に。夜、竈の火を落としたあとに。時間を決めたわけではないが、気づけばそうなっていた。
「いちばん好きな色は？」
「青。水の底の色に]]></summary>
    <published>2026-08-13T21:10:00+09:00</published>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-おとうさんとおかあさんは、わたしに気づかなかった](エピソード2)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　わたしが井戸のところで桶を拭いていたら、門から人が二人入ってきた。大人だ。二人とも背中に荷を背負っている。
「ねえ、誰か来た」
　わたしが言うと、おばさんは手を止めて顔を上げた。
「ほんとだ。めずら]]></summary>
    <published>2026-08-13T21:10:00+09:00</published>
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    <title type="html"><![CDATA[連載作品[三歳の娘を探して異世界へ渡った。俺を見つけたのは、水を出す魔法を覚えた八歳の娘だった-三歳で消えた娘は、八歳になっていた](エピソード1)]]></title>
    <summary type="html"><![CDATA[　娘に会う前に、俺は手順を三度おさらいした。
　まず名乗る。次に、娘を育ててくれた相手に礼を言う。それから、この村で暮らす算段を切り出す。順序はそれでいい。二十年近く、俺はそうやって人と話をまとめて生]]></summary>
    <published>2026-08-13T21:10:00+09:00</published>
    <updated>2026-08-13T21:10:00+09:00</updated>
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